公益財団法人かかみがはら未来文化財団

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【活動報告】R5.12.16『市民とつくる 一期一会・夢・コラボレーションコンサート』

2024.03.01

2023年も、一期一会の合唱団「かかみがはら未来合唱団」と、各務原市内の小学生が参加している「ジュニア・アーツ・アカデミー」の、約半年間の成果を発表する『市民とつくる 一期一会・夢・コラボレーションコンサート』を開催しました。

7月から練習スタート

「かかみがはら未来合唱団」と「ジュニア・アーツ・アカデミー」ともに、7月から練習をスタートしました。今回から初めて参加する方は、少し緊張した様子がありましたが、経験者の皆さんが積極的に歌ったり教え合ったりと、参加しやすい空気感が生まれていきました。

ジュニア・アーツ・アカデミー
メロディを奏で、身体を動かし、音楽を楽しむ。

6期目となるジュニア・アーツ・アカデミーは、各務原市内の小学生31名が参加。講師の坂本和彦先生が大切にしていることは、型にはまった歌い方ではなく、歌詞の意味を考え、自分の身体で表現すること。


ダンスが得意な子を中心にYOASOBIの「ツバメ」の振りを覚えたり、クリスマスメドレーでは曲の移り変わりでテンポが変わるため足や手でリズムをとるなど、それぞれのペースと工夫で練習を行いました。月に数回だけの練習ですが、後半になるにつれて子ども達の成長が加速していきました。

かかみがはら未来合唱団
いい声は、いい姿勢からつくる。

かかみがはら未来合唱団の指導は、藤原歌劇団の出口麻美先生が担当しました。出口先生が大切だと言うのが「姿勢」。身体が上手く使えると、高音が出やすくなったり、音に強弱をつけられたりと、歌の表現に幅を広げることができます。


ペンと楽譜を持ち、苦手なところや先生からのレクチャーを忘れないようにメモをとる方も。練習時間は限られているからこそ、少しでも上達したいという団員の皆さんの想いが伝わってきます。

合同練習

本番が近づいてきた12月、かかみがはら未来合唱団とジュニア・アーツ・アカデミーの合同練習を行いました。大人と子ども達が一緒に歌うクリスマスメドレーの練習や、お互いに練習してきた曲を披露し感想を共有しました。

これまでの練習の中で、人前で歌う機会がなかったため、最初は恥ずかしそうにしていましたが、後半になるにつれ緊張が解け、声量が大きくなり、本番前に互いに刺激し合うことができました。

12月16日
コラボレーションコンサート本番

本番となる会場は、プリニーの市民会館。地元の人でも立つ機会が少ない舞台に、大人も子ども達も、緊張よりも楽しい!という雰囲気があり、いつも以上に皆さんの笑顔が光っていました。

前半は、かかみがはら未来合唱団と藤原歌劇団合唱部、演奏にG・Dream21レディースオーケストラを迎え、交響曲第九番より4楽章、ふるさとの四季(オーケストラバージョン)をお届けしました。

後半の演奏は、かかみがはら未来合唱団による「クリスマス・イブ」の合唱から始まりました。その後、ジュニア・アーツ・アカデミーも加わり合同で、「ジングルベル」「きよしこの夜」のクリスマスメドレーを披露しました!ここのポイントは、曲の所々で入る「ヘイ!」の掛け声。タイミングバッチリで、会場に響き渡りました!

続いて、ジュニア・アーツ・アカデミーによる「ツバメ」「ぼよよん行進曲」を披露。たくさん練習してきたダンスも全力で踊りきり、会場から大きな拍手が響き渡りました。


最後は、未来合唱団による「生きるものの歌」「翼をください」の2曲。今、世界では戦争が絶えない地域がある中、歌を通し「平和」や「命」を大切にしていきたいという坂本先生の想いから演奏が行われました。

本番はあっという間ですが、長い時間をかけ練習を積み重ねてきたからこそ、大きなステージで音楽を披露することができ、お客様から貰える拍手に喜びが倍増します。普段は交わらない人とも、音楽で繋がり交われば自然と一体感が生まれる。コラボレーションコンサートは、音楽の楽しさを私達に伝えてくれる場となりました。

令和6年度は、国民文化祭が岐阜県で実施されることに伴い、コラボレーションコンサートではなく、11月に『新作オペラ』を開催します。「かかみがはら未来合唱団」も「ジュニア・アーツ・アカデミー」も、このオペラ出演に向け練習を行います。

参加申込の詳細は3月上旬に発表。今回は「歌」だけではなく「劇」も加わってきます。演者として、市民の皆さんのご参加をお待ちしております!