公益財団法人かかみがはら未来文化財団

つたえる

【機関紙・インタビュー企画】桜丘中学校吹奏楽部/WHAT’S BUNKA NO.2

2022.11.02

機関紙「WHAT’S BUNKA」のインタビュー企画・第2弾!今回は、学生にフォーカスし、日々の活動や文化について伺いました!こちらの記事では、桜丘中学校吹奏楽部のインタビューの、機関紙に載せきれなかったお話をお届けします。

各務原市は他の市では珍しい、全ての中学校に吹奏楽部が設置されています。また、航空自衛隊岐阜基地があるご縁から静岡県浜松基地に拠点を置く中部航空音楽隊を招き、市内の中学校吹奏楽部を対象に、5月28日「楽器別講習会」、5月29日「中部航空音楽隊コンサート」を行いました。その1ヶ月後の7月10日には、吹奏楽部員の発表の場として、3年ぶりに「かかみの音楽演奏会」を開催しました。

新型コロナウイルス感染症の影響で、十分な発表の場や練習の機会が少なかった世代。今回の講習会や発表会を通し、何を感じたのか。今回は、桜丘中学校吹奏楽部の部長・橋爪さん、副部長・藤井さん、顧問・平林先生から話を伺いました。

吹奏楽部での活動について

お二人とも、お姉さん・お兄さんが吹奏楽部で活動する姿に影響を受け、吹奏楽部に入部したのだそう。橋爪さんはチューバを、藤井さんはフルートを担当しています。

―楽器を選んだ理由は?
橋爪:当時の先生から「きみはチューバだ」と勧められたからです。本当は、トランペットやサックスをやりたかったですが、先生の一言でやってみようと思いました(笑)
藤井:憧れの先輩がいて、小学6年生からフルートを習い始めました。その延長線上でフルートをやっています。

―どのくらいの頻度で練習していますか?
橋爪:週に4-5日練習があります。
藤井:私は、家でも毎日練習しています。
―えっ、毎日ですか!
藤井:毎日吹かないと体が落ち着かなくて。
橋爪:僕は、楽器が大きくて家に持ち帰れない…。家では譜読みをしています。
平林:二人ともとても上手ですね。チューバのように、支えとなる下の楽器が上手でないと、旋律は綺麗に歌えないですし、かかみの音楽演奏会でのソロパートは藤井さんだと決めていました。

楽器別講習会について

―希望制の講習会。参加しようと思った理由は?
橋爪:他校と一緒に演奏できる機会が滅多になくて。
行かないと損すると思い参加しました。
藤井:プロから指導を受ける機会は滅多にないので参加しようと思いました。
―実際に参加してどうでしたか?
橋爪:「いいじゃんこの音」とか「この音って、どうやったら出せるの?」とか教え合って、自分の課題を解消し、自分の音に自信を持つことができました。
藤井:学校の中でしか練習していなかったので、狭い範囲の表現の仕方にとらわれていて。プロの方の伸びやかな音を聴いて、こんな音の出し方があったんだと世界が広がりました。

航空自衛隊中部航空音楽隊コンサートについて

―演奏を聴いて感じたことは?
橋爪:一言で表すと「圧巻」でした。統一感があり、自分達の表現で演奏されているのが伝わりました。
藤井:音楽をひたすら楽しんでいて、自衛隊の演奏に惚れました!自分たちはコンクール前になるとピリピリしてしまうので。楽しむことを前提に音楽をやらないと、聴いている人に届かないという事を学びました。
平林:一緒に練習したプロの先生が、目の前で演奏している様子を見れたのが良かったなと思いました。生徒が手を振っていて嬉しい気持ちになりました。

かかみの音楽演奏会について

コロナの影響で、コンクールも録音で審査、大きな舞台・大勢の前で演奏する機会が少なかった生徒たち。慣れない舞台での発表で得たものとは…

―個人的に、演奏前の橋爪さんのトークが堂々としていたのが印象的でした。
橋爪:大勢の前で話すのは初めてで、文章も自分で考えて、何回も家でシミュレーションしました。
平林先生:人前で話すの好きだよね。たくさん練習して準備している姿が印象的でした。
―これから本番なのに、演奏だけではなく話すことも練習しないといけないから大変でしたね。

―動画配信を観た家族からの反応はありましたか?
※今回は、コロナウイルス感染対策として、保護者の方はYouTube配信で演奏をご覧いただきました。
藤井:親からは、1年生の時は音が出てなかったけど、3年間で成長したねと言ってもらえました。お兄ちゃんは、いつも無口だけど「いいじゃん」と言ってもらえて嬉しかったです!

―演奏会を終えた感想は?
橋爪:チューバと聞くと、脇役だと思われがちですが「自分は主役だ」という気持ちで演奏しました。主旋律を目立たせつつ、メリハリをつけることを意識しました。
藤井:私は、ソロの部分ですね。緊張よりも「楽しい」が大きかったですね。もちろん脇役も手を抜かず演奏しました。

かかみの音楽演奏会では、リハーサルの時から先生と生徒たちの仲の良さが伝わってくるほど、「吹奏楽」を楽しみ、音楽でコミュニケーションをとっている様子が伝わってきました。コロナウイルスの影響で、練習が制限されている中でも、こんなに部活に熱心に取り組んでいるのは、それだけ「吹奏楽」には人を惹きつける魅力があるからなのだと感じました。

機関紙では、3人にとっての「文化」について掲載しています。中学生と先生から見た「文化」。いろんな価値観に触れることによって、新たな何かを得ることができるかもしれません。ぜひ「WHAT’S BUNKA」第2号をゲットして読んでいただけると嬉しいです!