公益財団法人かかみがはら未来文化財団

つたえる

【機関紙・インタビュー企画】岐阜各務野高等学校/WHAT’S BUNKA NO.2

2022.11.03

機関紙「WHAT’S BUNKA」のインタビュー企画・第2弾!今回は、学生にフォーカスし、日々の活動や文化について伺いました!こちらの記事では、岐阜各務野高等学校のインタビューの、機関紙に載せきれなかったお話をお届けします。

2022年12月1日~4日の4日間、あすかホールにて「第32回各務原市高校生美術展」を開催します。今年度の美術展のポスターを各務野高校2年の山口美羽さんに制作していただきました。穏やかな雰囲気の山口さんですが、ポスターはからは少女から何かが生み出されるような強いパワーを感じます。今回は、ポスターが誕生した背景を知りたいと思いインタビューを行いました!

ポスターについて

高校に入ったきっかけは?
昔から絵を描くのが好きで、将来はイラストに関する仕事ができたらいいなと思い、進学先を探していたら、岐阜各務野高校情報科がイラストを学べると知り入学しました。実際に入ってみて、ポスター制作や、アニメーションもつくれて、自分のやりたいことができています。

―これはパソコンで制作したのですか?
山口:iPadで、専用のペンで制作しました。
後藤先生:近年、iPadを導入すると同時にペンを購入して。それまでは、パソコンでペンタブを使用していたのですが、それだと学校でしか制作できないので、iPadにすることで、家でも制作でき、活動の幅が広がりました。

―ポスターのコンセプトについて
山口:学校側から課題で「美術」というテーマが出されたのですが、「芸術は爆発だ」というのが思いついて、そこから、この子から芸術が爆発している様子を表しました。才能が開花するという意味を込めて、花を加えました。

全体的に明るい印象が強いのですが何か意図があるのでしょうか?
山口:美術展と聞くと落ち着いたイメージがあるけど、今回高校生美術展ということで、高校生ならではの明るさを表現したくて、ピンクなど明るい色を使いました。

―鏡を見ながら制作したと伺ったのですが、詳しくお聞きしたいです!
山口:ポーズとかは自分の姿を見て描いたのですが、自然と似てしまいました(笑)高校生美術なので、人物は高校生にしようと決めていました。

―作る時に参考にしたものはありますか?
山口:いろんなポスターを検索して、どういう風に配置しているのかを参考にしました。相手がどのようなものを求めているのか考えながら作りました。
先生:普段は物静かですが、作品に向き合ったときは、熱い想いを持ちながら制作している姿を感じました。そういうところから、頭の中で一杯いろんな事を考えているんだなということを作品から感じています。

―次、挑戦したいことは? 
山口:映像・写真など実写に挑戦して、幅広く活動していきたいです。
 先生:高校では、ミラーレスのカメラを持っていて、カメラマンさんの授業を取り入れたりしています。 

文化・各務原について

―お2人にとって「文化」とは?
山口:「情報科」は新しいものや文化をつくっている科だと思うのですが、未来に向けて繋げていくものだし、新しくつくることもできるのが「文化」だと思います。
先生:忙しい社会になってきて「文化」を軽視されているような気がしていて、でも、「文化」は人間にしかないものですよね。今の時代に、大切にしていること、豊かさや、一生懸命やっていることを、人としての大切な心を忘れてはならないと思います。

―各務原について
山口:いろんなイベントがあってオシャレなまちだと思います。学びの森のイルミネーションは好きで毎年見に行きます。
先生:各務原は豊かなまちだと思います。自衛隊をはじめ、ものづくりの会社がたくさんあり、豊かになっていて。それに加えて、KAKAMIGAHARA PARK BRIDGEや学びの森など、施設や公園の整備が充実していて、より各務原が豊かさをつくりあげていると思います。大事な時間を作ってくれるまち、人と人をつなげてくれる街だと思います。


山口さんが大切にされている、依頼者のニーズを汲み取る作業。デザインに限らず、相手が求めていることを考えることは、私達の日常でもとても大切なことだと再認識させてもらいました。その作業を怠らないからこそ、山口さんのデザインには人を惹きつけるパワーがあると感じました。

その山口さん、今年の10月に令和4年度世界エイズデーポスターコンクールの高校生の部で、最優秀賞を受賞されたのだとか!さらに、小学生・中学生の部、高校生の部、一般の部の最優秀賞作品の中から世界エイズデーキャンペーンポスターに使用する作品の選考が行われ、山口さんの作品が選ばれたそうです。各務原だけではなく全国に踏み始めたということで、今後の活躍がさらに楽しみとなりました!

令和4年度「世界エイズデーキャンペーンポスター」はこちらから

そんな未来の原石が集まる「高校生美術展」。産業文化センター1階「あすかホール」にて開催しますので、ぜひお越しください!


第32回各務原市高校生美術展

会期▶12月1日(木)~12月4日(日)10:00~17:00
※2日(金)10:00~19:00/最終日・4日(日)10:00~16:00
会場▶各務原市産業化センター1階あすかホール(各務原市那加桜町2丁目186番地)
※入選作品以上を展示します。

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